「ERLサイエンスワークショップ」開催のお知らせ
- 2009年7月9日(木)〜11日(土)-


 大学共同利用機関法人 高エネルギー加速器研究機構(KEK)・ERL計画推進室では、次期放射光源として蓄積リング型放射光源を超える輝度、コヒーレンス、短パルス性、そして従来の放射光源との接続性から高繰り返し光源の性能を備えたエネルギー回収型ライナック(Energy Recovery Linac: ERL )をベースにした5GeV-ERLの実現を目指しています。その前段階としてERL計画推進室では、内外の研究機関との協力を図り、ERL加速器開発研究を進め、その加速器技術の実証および特徴あるサイエンスを切り開く「コンパクトERL(60MeVのERL)」の建設を現在進めております。
 一方、最終目標である5GeV-ERLでのサイエンスケースの精鋭化はこのプロジェクトの大きなドライブエンジンであり、昨秋に東京学芸大学・並河教授にサイエンスケースのとりまとめをお願いし、5GeV-ERLのサイエンスの方向性に関する戦略会議を行いました。その中で、ERLのサイエンスの検討分野として以下の研究分野が取り上げられました。

・不均一系の科学(触媒、デバイス、薄膜・界面、生物等の局所・原子/電子・構造)
・時空間スケールの階層構造 (高分子、相転移、細胞等の空間および時間空間における揺らぎを含めた階層構造)
・時間分解測定法による物質研究
・極限を実現する装置・光学系の検討

 今回のワークショップは、上記の分野に関して各分野の第一人者の皆様にご講演を頂き(プログラムの詳細はこちら)、 ERLサイエンスを展望すると同時に、今後の利用研究分野における開発項目の整理を行うものにしたいと思っております。
  皆々様のご参加をお願いする次第です。

 

(ポスターPDF:32MB)

日時:平成21年7月9日(木)13:30〜11日(土)11:30               

場所:高エネルギー加速器研究機構 国際交流センター交流ラウンジ I,II (地図
(施設案内・マップはこちらをご覧ください。)

交通:
 車  常磐自動車道「桜土浦」インターより東大通りを筑波山方面へ20分
 電車 ●JR常磐線「ひたち野うしく駅」よりバスで「つくばセンター」へ25分、
     「つくばセンター」より「高エネルギー加速器研究機構」へバスで20分
     ●つくばエクスプレス「つくば駅」下車、隣接の「つくばセンター」より「高エネルギー加速器研究機構」へバスで20分。
        
つくばエクスプレス時刻表
        つくば駅・KEK間のバス時刻表
         つくばエクスプレスのホームページ                                         
 バス  東京駅より「つくば号」で「つくばセンター」下車(約1時間)、
     「つくばセンター」より「高エネルギー加速器研究機構」へバスで20分
 詳しくは「KEKまでの交通」をご覧下さい。 

参加申込方法: 下記の申込フォームからお申込み下さい。                  
             

               
           

懇親会:7月10日19:00からオー・ド・ヴィ(アーバンホテル1F)にて開催します。
      KEKまではバスで送迎します。会費:5000円(一般)、2000円(学生)

代表提案者: 河田 洋(hiroshi.kawata@kek.jp)


プログラム サイエンスワークショップのKEK Proceedingsが発行になりました。On-lineでもご覧いただけます。 KEK Proceedings Web版(PDFファイル40.1MG)  

7月9日(木)

13:00- 受付開始
13:30-13:40 所長挨拶 下村 理 (KEK物構研所長)

13:40-14:55

ERL計画・光源概要:座長 春日 俊夫 (KEK)
13:40-14:05 「ERL計画の概要」  [発表資料(PDF)2.9MB] 河田 洋 (KEK ERL計画推進室長)

14:05-14:30

「ERLサイエンス戦略会議と本ワークショップの位置付け」 [発表資料(PDF)1.4MB] 並河 一道 (東京学芸大学)
14:30-14:55 「5GeV・ERLの光源およびその開発」   [発表資料(PDF)3.2MB] 坂中 章悟 (KEK)
14:55-15:15 休憩 (20分)
15:15-17:55

時間分解測定法による物質研究:座長 腰原 伸也 (東京工業大学) :ディスカッションリーダー・世話人 足立 伸一 (KEK)

15:15-15:50 「次世代フェムト秒放射光を利用した時間分解測定技術」 [発表資料(PDF)3.9MB] 田中 義人 (播磨理研)
15:50-16:25 「反応する分子の超高速実時間構造追跡、そして次世代放射光への期待」  田原 太平 (理研) 
16:25-17:00 「時間分解XAFSによる物質化学研究の展開」 [発表資料(PDF)7.9MB] 稲田 康宏 (立命館大学)
17:00-17:35 「有機伝導体における光誘起相転移の超高速分光と次世代放射光への期待」 [発表資料(PDF)4.5MB] 岩井 伸一郎 (東北大学) 
17:35-17:55 ディスカッション 
7月10日(金)
09:00-11:40 不均一系の科学:座長 朝倉 清高 (北海道大学)  ディスカッションリーダー・世話人  雨宮 健太 (KEK)
09:00-09:35 「先端1分子計測と次世代放射光の役割」 [発表資料(PDF)3.7MB] 佐々木 裕次 (東京大学)
09:35-10:10 「非平衡固液界面の電子物性」 [発表資料(PDF)2.4MB] 岩佐 義宏 (東北大学)
10:10-10:45 「スピントロニクス材料の現状と課題」 [発表資料(PDF)1.1MB] 高梨 弘毅 (東北大学)
10:45-11:20 「表面・界面における化学反応の研究と今後の展開」 [発表資料(PDF)3.0MB] 近藤 寛 (慶應大学)
11:20-11:40 ディスカッション 
11:40-13:00 昼食 (80分)
13:00-13:05 来賓挨拶     林 孝浩 (文科省 大型放射光施設利用推進室/量子放射線研究推進室長)
13:05-15:45 時空間スケールの階層構造:座長 雨宮 慶幸 (東京大学) :ディスカッションリーダー・世話人  中尾 裕則 (KEK)
13:05-13:40 「新奇誘電体RFe2O4におけるスロー揺らぎと次世代光源への期待」  [発表資料(PDF)4.3MB] 池田 直 (岡山大学)
13:40-14:15 「X線光子相関分光による物性研究の現状と今後の展開」 [発表資料(PDF)1.5MB] 大和田 謙二 (JAEA)
14:15-14:50 「細胞内空間階層構造のコヒーレントイメージング」 [発表資料(PDF)5.3MB] 中迫 雅由 (慶應大学)
14:50-15:25 「ソフトマターの時空間階層構造とERLへの期待」 [発表資料(PDF)7.7MB] 篠原 佑也 (東京大学)
15:25-15:45 ディスカッション 
15:45-16:05 休憩 (20分)
16:05-18:45 極限を実現する装置・光学系の検討:座長  松下 正 (KEK) :ディスカッションリーダー・世話人  平野 馨一 (KEK)
16:05-16:40 「X線光学素子用ダイヤモンド結晶の現状と展望」 [発表資料(PDF)14.6MB] 玉作 賢治 (播磨理研)
16:40-17:15 「SOI技術による次世代高速2次元X線検出器の開発」 [発表資料(PDF)6.4MB] 新井 康夫 (KEK)
17:15-17:50 「X-FELOの原理と光源特性」 [発表資料(PDF)1.6MB] 羽島 良一 (JAEA)
17:50-18:25 「X線光学系/光学素子開発の現状と展望」 [発表資料(PDF)9.8MB] 竹内 晃久 (JASRI)
18:25-18:45 ディスカッション 
19:00-21:00 懇親会
7月11日(土)
09:00-11:00 各セッションのまとめと今後の開発課題:座長 並河 一道 (東京学芸大学)
09:00-09:30 時間分解測定法による物質研究         [発表資料(PDF)912KB] 足立 伸一 (KEK)
09:30-10:00 不均一系の科学                  [発表資料(PDF)115KB] 雨宮 健太 (KEK)
10:00-10:30 時空間スケールの階層構造           [発表資料(PDF)7MB] 中尾 裕則 (KEK)
10:30-11:00 極限を実現する装置・光学系の検討       [発表資料(PDF)1.3MB] 平野 馨一 (KEK)
11:00-11:30 総合討論 

 

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